Message from Kiyoshi Hasegawa 



2010年7月12日


この秋のヨーロッパコンサートツアーに向けて

たくさんの皆さんとの出会いとつながりによって、僕にとって初めてのヨーロッパコンサートツアーが実現しました!そして皆さんの想いが膨らんで3カ国5都市8会場という規模になりました。今この時点でこのツアーが実現するということには何か大きな意味があるのだと思います。

フランスという国はたくさんの民族と文化を受け入れてきたのと同じように、その民俗の音楽をも受け入れてきた国です。だからどんなジャンルの曲でもこだわり無く聴いてくれると思います。「銀巴里」でシャンソンを聴き始め歌い始めた頃から、全部フランス語で歌ってみたいと思い続けてきた曲があります。「ミラボー橋」というアポリネールの詩にレオ・フェレがメロディーを付けたものです。今それに挑戦しています。パリの街で歌えるなんて本当に夢のようです!

ドイツは別な意味でも楽しみです。トリアーではなんと言ってもコンサート会場が長い歴史を持つワイン工場です。地下には宝の山のようなワインセラーがあるということでした。フランスのシャンパンにも匹敵するゼクトというモーゼルのスパークリングワインは最高です!

ライプツィヒのホールも音楽とは切っても切れない長い歴史のある場所です。ベルリンの壁崩壊につながっていく歴史的な出来事の原動力になった街でもあります。シューベルトやメンデルスゾーンの歌も是非歌ってみたいと思っています。フィッシャー・ディースカウの声には昔から憧れていました。

イギリスは僕の大好きな歌手の一人スティングの生まれ育った国です。今までにもスティングの曲は何曲か歌いましたが、この機会に新しい曲に挑戦してみるつもりです。もちろんビートルズの国でもあります。ビートルズとしての曲か或いはソロになってからのジョンの曲でも良いかなと思っています。

全てのコンサートで、世界の色々な国々の宝物のような音楽に影響されて作ってきた僕のオリジナルもたくさん聴いてもらいます。

その時にその場所でしか体験できない特別な空気を、一緒に味わいませんか?!

長谷川きよし