長谷川きよしバイオグラフィー 



1969年に『別れのサンバ』で鮮烈なデビューを飾って以来30年以上。当時から定評があった比類なきギター・テクニックと歌唱力は更に磨きがかかり、観衆を惹きつけている。

早くからシャンソン、サンバ、ラテン、ジャズ、ロックなどあらゆるジャンルの音楽を取り入れ独特のスタイルを確立した、ワールド・ミュージックというジャンルの先駆者。

他にデビュー以来、渡辺貞夫、日野皓正をはじめ、アルゼンチンのグラシェラ・スサーナ、ウニャ・ラモス、ブラジルのエリゼッチ・カルドーゾ、ビーア、フランスのピエール・バルー、シモーヌ・ラングロワ、加藤登紀子、柳家小三治、永六輔など幅広いジャンルのアーティストとの共演多数。
ソロ活動では、全国の小さなライヴハウスにも出演、歌とギターのシンプルで奥深い音楽世界を追求し、ファンを魅了し続けている。
2002年、椎名林檎がカヴァーした『灰色の瞳』は、加藤登紀子とのデュオで1974年に大ヒットした楽曲である。

他に代表曲として、『黒の舟唄』『卒業』『鳩笛』(NHKみんなの歌)など。



プロフィール

1949年東京生まれ。2歳の時失明。筑波大学付属盲学校卒業。
12歳でクラシックギターを始める。小原佑公氏に師事。

1967年
友人の薦めで出場した、第4回石井好子事務所主催シャンソンコンクールで入賞。これをきっかけに『銀巴里』などで歌い始め、シンガー・ソング・ライターとしてスタート。

1969年
7月、シングル『別れのサンバ』でデビュー。
10月、厚生年金会館大ホールで初リサイタル。ゲストの渡辺貞夫と共演。
年末からラジオの深夜放送をきっかけに『別れのサンバ』が大ヒットとなる。

1970年
3月、万博オープニングショーに出演。
同年、日野皓正とジョイントコンサート。

1972年
3月、『黒の舟唄』発売、代表作の一つとなる。
9月、ブラジル『リオ国際音楽祭』に参加。『バイレロ』で入選。

1974年
3月、加藤登紀子とデュエットしたシングル『灰色の瞳』発売。日本に於けるフォルクローレブームの先駆けとなる。ジョイントコンサートで第一期全国ツアー。

1977年
4月、ライヴアルバム『Sunday Samba Session』リリース。
ブラジル音楽ファンの間で伝説的なグループとなっているサンデーサンバセッションを結成、日本におけるサンバの新しいムーブメントのきっかけとなる。

1978年
4月、文化放送『セイ・ヤング』のパーソナリティーとして、深夜放送のDJを手掛ける。
6月、2枚組アルバム『加藤登紀子・長谷川きよしLIVE』リリース。第二期全国ツアー。

1979年
6月、スペイン、モロッコ、ギリシャの町を旅しながら、各地でレコーディングしたアルバム『遠く離れたおまえに』リリース。

1983年
10月、浅川マキのプロデュースで、新しい試みに満ちたアルバム『ネオン輝く日々』リリース。

1984年
『話の特集』でテレビエッセイの連載を始める。

1985年
『立風書房』より、エッセイ集『めくら自慢・耳は目ほどに物を見る』出版。

1986年
3月、インドネシア・ジャカルタでコンサート。
同年、杉田二郎、伊勢正三、山本コウタローらと共にジョイントコンサート『ハロー・ミート・ユー』をシリーズ化、各地で公演。

1988年
5月、女優吉行和子をパートナーに得て、音楽と芝居を融合させた新しい手法による舞台作品の全国公演スタート。函館市では、太宰治の『葉桜と魔笛』寺山修司の『輪舞』 渋谷ジャンジャンでは、野坂昭如の『エストリールの夏』上演。

1989年
11月、村松友規の書き下ろし『螢』を山口市で上演。NHK『芸術劇場』で放映。

1990年
3月、2度目のインドネシア・ジャカルタでのコンサート。
同年、クルトワイル作品を集めた瀬間千恵のアルバム『瀬間千恵のクルトヴァイル』のプロデュースを手掛ける。
9月、フェビアン・レザ・パネ(ピアノ)、吉野弘志(ベース)、ヤヒロ・トモヒロ(パーカッション)のトリオのセッショングループとライヴ活動開始。
10月、吉行、長谷川に柄本明を加えて、岸田戯曲賞受賞作家岩松了の書き下ろし『食卓で会いましょう』をスペース・パルコで上演。

1992年
5月、『二人のモノローグ』として88年初演以来全国30ケ所以上で公演を重ねてきた、野坂昭如原作『エストリールの夏』の一つの集大成としてパナソニック・グローブ座で東京での再演。

1993年
5月、パネ、吉野、ヤヒロとの活動を形にしたアルバム『ACONTECE』リリース。

1999年
10月、日本在住のフランス人の歌手、アコーディオン奏者・パトリック・ヌジェとの『巴里の空の下サンバは流れる』とタイトルされたデュオツアーをスタート。

2001年
6月、パトリック・ヌジェ、ヤドランカと共に『トリコロール・国境のない音楽会』開催。

2002年
7月、おおたか静流(ヴォーカル)、梅津和時(サックス)、長谷川きよしの3人のユニットで『東京 群馬 埼玉 歌謡サミット』という歌謡曲をテーマにした企画スタート。
9月、デビュー以来初めての全曲ギター弾き語りのアルバム『ふるいみらい』発売。

2005年
12月、椎名林檎のファンクラブのためのシークレットライヴ『第一回林檎班大会 アダルト・オンリー』にゲストとして出演、椎名林檎と共演。

2007年
2月、NHK BS『フォークの達人』に出演。
椎名林檎との共演が『第一回林檎班大会の模様』としてDVD化。

2008年
10月、レコードデビュー40年目のこの年、アルバム『40年。まだこれがベストではない。長谷川きよしライヴ・レコーディング。』発売。

2009年
谷村新司のシリーズコンサート『ココロの学校』にゲスト出演、谷村新司と共演。

2010年
フランス・ドイツ・イギリスの3カ国5都市8会場で初のヨーロッパコンサートツアー。

2011年
8月、NHK総合『第43回 思い出のメロディー』に出演。

2012年
5月、NHK総合『SONGS』に出演。
8月、NHK総合『第44回 思い出のメロディー』に出演。
10月、20枚目のアルバム『人生という名の旅』発売。 収録曲「夜はやさし」がNHKラジオ "深夜便のうた" として取り上げられる。

2013年
7月3日、1978年に行われた加藤登紀子と長谷川きよしのジョイント・ライヴを収録したレコード「加藤登紀子 長谷川きよし LIVE」が初CD化リリース。

2014年
BSフジ「堺でございます」にレギュラー・ギタリストとして出演中。(毎週土曜日23:00〜23:30)
12月 大竹しのぶのデュエット・アルバム「歌心 恋心」に参加、「死んだ男の残したものは」をデュエット。

2015年
新曲「心震える時」がNHKラジオ "深夜便のうた" 4月〜6月に採用され、4月にニュー・アルバム「心震える時」リリース。